安田記念の優先出走権。トライアルレース考察。
安田記念の優先出走権が得られるトライアルレースは2レース。読売マイラーズカップ(GⅡ)と京王杯スプリングカップ(GⅡ)だ。
2014年より、両レースの1着馬に安田記念の優先出走権が与えられるようになった。どちらも優先出走権の制度が適応される前から安田記念の前哨戦として有名だったレースだ。
マイラーズCは京都競馬場の芝1600mで開催される。安田記念以外だとヴィクトリアマイルの前哨戦としても有名である。マイラーズCの勝馬が過去に安田記念でどのような成績を残してきたかを調べてみた。
マイラーズカップ勝馬の安田記念の成績(過去10年)
年度 | マイラーズCの勝ち馬 | 安田記念の着順 |
---|---|---|
2014 | ワールドエース | 5 |
2013 | グランプリボス | 10 |
2012 | シルポート | 12 |
2011 | シルポート | 8 |
2010 | リーチザクラウン | 14 |
2009 | スーパーホーネット | 7 |
2008 | カンパニー | -(宝塚記念へ) |
2007 | コンゴウリキシオー | 2 |
2006 | ダイワメジャー | 4 |
2005 | ローエングリン | 17 |
マイラーズCの勝馬で安田記念の馬券に絡んだのはコンゴウリキシオーのみ。勝ち馬以外で安田記念で好走した馬だと、'05年のアサクサデンエン(マイラーズC3着馬)が安田記念を制している。しかし、アサクサデンエンはマイラーズCの後にスプリングCにも出走して勝っているので、スプリングCの方がトライアルレースとして重要視される。
その他は半数以上が掲示板外で、お世辞にも良い成績とは言えない。
もう一つのトライアルレースのスプリングCの方はどうだろうか?
スプリングカップ勝馬の安田記念の成績(過去10年)
年度 | スプリングCの勝ち馬 | 安田記念の着順 |
---|---|---|
2014 | レッドスパーダ | 17 |
2013 | ダイワマッジョーレ | 9 |
2012 | サダムパテック | 9 |
2011 | ストロングリターン | 2 |
2010 | サンクスノート | -(引退) |
2009 | スズカコーズウェイ | 12 |
2008 | スーパーホーネット | 8 |
2007 | エイシンドーバー | 6 |
2006 | オレハマッテルゼ | 10 |
2005 | アサクサデンエン | 1 |
マイラーズCよりは健闘している方か。'12年の安田記念を勝ったストロングリターンはスプリングCでは4着だったが本番の安田記念では1着となった。'11年には2着に敗れているので翌年にリベンジを果たしたかたちになる。'05年のアサクサデンエンはマイラーズC(3着)→スプリングC(1着)→安田記念(1着)というキツキツのローテーションで勝ち進んでおり、異例な故なかなか参考にはしにくいデータである。
どちらにせよマイラーズCとスプリングCから進めてくる馬の信頼度はあまり高く無いと言えるだろう。
安田記念の勝ち馬のデータを見ていると、前走GⅠを出走している馬が多い気がする。安田記念の傾向についてはまた別の記事で記述したいと思う。
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